島根県松江市にある松江城は、慶長16年(1611年)に完成し、現存する12天守の一つとして国宝に指定されています。その堅牢でありながら優美な姿は、江戸時代の城郭建築の特徴を色濃く伝えています。特に、黒い屋根と白い壁のコントラストは雪景色に包まれると一層際立ち、まるで絵画のような情景に出会えます。
松江城は美しい外観だけでなく、攻守に優れた構造を持ち、戦いに備えた工夫が随所に施されているのも特徴です。天守は外観が4重、内部が5階建てで地下1階を含む構造となっており、石垣を含めた高さは約30メートルにも達します。
城の周囲にも風情ある景観が広がり、堀や庭園、周辺の街並みは訪れる人々に懐かしさを感じさせます。特に、雪景色を眺めながら水路を巡る「堀川遊覧船」では、歴史と自然が織りなす絶景を楽しむことができます。