Mail from China

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最近怎么样啊~!(最近どないですか~!)。青島神鋼溶接材料有限公司(以下KWQ)の山内栄樹です。ぼうだより読者の皆さまに、青島市のこと、KWQのこと、中国生活について、紹介します。

山東省と青島市

【青島とKWQについて】

青島市は中国山東半島の南端に位置し、穏やかな気候や美しい海岸線が魅力の経済観光都市です。1898年にドイツが膠州湾一帯を植民地として街並みや上下水道などを整備したことが発展の基盤となり、その後1914-22と38-45年の2度にわたり日本が青島を占領下に置いた歴史があります。ドイツが残したビール醸造技術を当時の大日本麦酒株式会社(アサヒ・キリンの前身)が継承発展させ、かの「青島ビール」の礎となりました。

KWQは2008年2月設立、翌2009年8月生産開始しました。現在は従業員約130名、駐在員は5名、生産品目は造船橋梁で多用される炭素鋼用フラックス入ワイヤです。設立以降、造船所を中心に中国内へ拡販、輸出も拡充し、2020年には累計生産10万トンを突破しました。21年には、日本の神鋼溶接材料や溶接システムの販売・サービス機能も併せ持つ生産販売会社として、青島(主に生産)と中国の中枢都市である上海(主に販売)の2拠点体制で新スタートを切り、現在に至ります。

上海メンバーと青島メンバーの合同社内旅行で、張家界に赴き団結を深めました(23年6月)。

【駐在生活について】

駐在員にとって、KSLと現地スタッフの距離を縮めていく(仕事も心も)ことは大事な役割です。コミュニケーションを心掛け、拙い中国語も織交ぜなら、スタッフ達とは「ああでもないこうでもない」と、今でも悪戦苦闘の日々です。駐在当初は家族と楽しく青島生活を過ごしたものの、2020年1月からは新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、家族を先行帰国させ、単身生活へ突入。中国の防疫規制はとても厳しく、隔日のPCR、厳しい移動規制、閉鎖エリアの頻発など・・・そんな中でも、KWQスタッフと防疫対応に奔走したことや在青日本人間で助け合って過ごしたことは、貴重な経験でした。

公私ともに最も大事なのは、とにかく健康。大学以来の自炊を再開し、料理の腕前はかなり上達しました。体を動かすことを心掛けており、日本人コミュニティとの毎週末の卓球練習やKWQスタッフ主催のスポーツ行事などに参加しています。2023年4月には3年ぶり青島マラソンが開催(山東省内外から参加者8,000人規模)され、途中で足が動かなくなるハプニングもありましたが、ギリギリ制限時間内にゴールしました(タイムは秘密です)。

23年4月22日開催の青島マラソンにて(筆者撮影)

【最後に一言】

日本では、中国のネガティブ側面がフォーカスされた報道が多く、残念に感じます。中国には、一途な勤勉さ、老人や子供を大事にする習慣、豊かな観光資源と美味しい郷土料理(青島はビール・海鮮・果物)といった素晴らしい国民性と文化があります。引っ越せない隣国であり、相互理解の進展を期待せずにはいられません。入出国は、やや制限は残るものの緩和は着実に進んでいます。皆さんのご来青、お待ちしております!


青島のライトアップ。
上海や香港に負けません。
青島ビール売場。無濾過・
白ビール・黒ビールなど種類が豊富。


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