約1300年前の710年(和銅3年)飛鳥藤原宮から平城京に遷都し、山城国長岡に移るまで、奈良の都は74年間国政を司り、華やかな天平文化が育み栄えました。
この時代の仏教政策の影響を受け、信仰の場として東大寺、興福寺、春日大社等の社寺仏閣が創建あるいは移築され、これらをとりまく雄大で豊かな自然美と調和して、他に類例のない歴史公園とも称される奈良公園となりました。
公園内や周辺の鹿は、神の使いとして古くから手厚く保護され、現在約1200頭に上る鹿が生息し、国の天然記念物に指定されています。
また、大仏殿北西部にある大仏池周辺は、紅葉スポットとしても有名で、秋にはもみじや楓、銀杏が赤・橙・黄色と華麗に色づき、落葉した葉は、絨毯のように見えます。