(株)神戸製鋼所
常務執行役員 溶接事業部門長
山本 明
新年あけましておめでとうございます。
昨年は初めて神溶会の全国8地区の総会に参加させていただきました。また、神溶会会員各社様にも訪問し、皆様の活動をお聞かせいただきながら、改めて皆様とともに歩んで行く思いを強く感じました。また、地区ごとに主要な業種、お客様が違い、現場の声も異なります。その声をしっかりと拾い上げ集約していくためには、地域に応じたマーケティング活動が欠かせません。「世界で最も信頼される溶接ソリューション企業になる」を、いつも申し上げておりますが、これにはお客様の声、ニーズなしには実現できません。今年も皆様と一緒にマーケティング活動をより充実させていきます。
昨年は国内では、地震、豪雨、台風と自然災害が多発致しました。事業を取り巻く環境は、建築鉄骨は堅調でしたが、造船、エネルギー分野は低迷しました。世界では、保護主義と自由貿易の衝突が拡大しました。今年もこの情勢は続き、大きな変化は考えにくく不透明感がますます増すように思います。一方で、IoTやAIなどの技術進歩が進んでいます。今まで溶接士の方々が目で見て考えて溶接していたものの自動化の実現も目の前まできています。また、溶接士を含めた労働者不足に対応して、海外の方々の受入れも現実味を帯びてきました。働き方改革、溶接現場における人材の多様化、溶接の品質・安全性の向上など、我々を取り巻く環境変化は激しさを増し、私どもに求められるものは益々高まっていきます。「信頼される溶接ソリューション」を提供し続けるためにも、お客様の声に耳を傾け、困難な課題にも果敢に挑戦し続けます。
この2019年が皆様にとって、より良い1年になりますよう祈念申し上げます。
皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。