ぼうだより技術がいどの読者の皆様、こんにちは。2017年5月にKOBELCO WELDING INDIA PRIVATE LIMITED(KWI)に赴任しました鎌田 昂(かまた はじめ)です。
弊社は、2011年6月、首都デリー近くのグルガオンに販売会社として設立され、ボイラ等エネルギー業種向け高付加価値品、流通市場向けFCW、建設機械・鉄道車両向け溶接ロボットの販売活動を手掛けております。インドの経済成長率は世界でも注目されており、建設機械市場では生産性向上を背景としたロボット導入のニーズが高まっています。また街中は新しい高層ビルや道路の建設ラッシュで、身近な所でもインド市場の成長を実感することができます。インドの方との交渉は一筋縄ではいかず、常にタフさが要求されますが、ナショナルスタッフと共に日々KOBELCOブランドの浸透と拡大を目指して、業務に邁進しています。
さて、ここでインドの事を紹介させていただきます。インドと言えばカレーというイメージを持たれることが多いと思います。実際にストリートフードでも、至るところでカレーセットが売られており、この国を代表する料理です。ただ、インドには他にも多くの見所があります。例えば、ネパールとの国境近くに位置するダージリンでは、エベレスト等8,000m級の山々を見ることができ、その景色には圧倒されます。またヒンドゥー教の聖地で、生と死を見つめるガンジス河が流れるバラナシ、地下深くの水を汲み上げる為に作られた階段井戸等、多くの魅力が詰まった国です。
生活面では苦労もあり、特に肉の調達には頭を悩まされます。インド人の大多数が信仰するヒンドゥー教では牛は神聖なものとされ、食べることが禁止されています。また、豚肉もあまり見かけません。簡単に手に入るのは鶏肉くらいです。ただ鶏肉も、スーパーのものは鮮度が怪しいので、その場で生きた鳥を捌くローカルマーケットを活用することが多いです。最初は買うことに躊躇しましたが、最近では定期的に買うようになりました。
日本ではまず味わえない経験や刺激を多く受けられることが、この国の良さであると思います。ぜひ一度、インドに足を運んでみて下さい。