Gothenburgの代表的な市街地
2016年2月にKOBELCO WELDING OF EUROPE B.V.に赴任しました杉本です。
KWE社は、1995年の設立以来、軟鋼及びNi基を含むステンレスFCWの生産・販売とKOBELCOグループ溶接材料の輸入・販売を行っています。特にステンレスFCWは高品質ワイヤ代表格として、欧州市場に広く浸透しており、今後、新興諸国も含め、さらに活動範囲を広げていく計画です。その中で自身は欧州大陸そして北欧、ロシアを含めた広い範囲で営業活動を行っています。赴任以来、多くの課題に直面する日々ですが、ナショナルスタッフとともに文化の違いを乗り越える事に腐心しながら日々仕事をしています。
さて、今回は北欧スウェーデンの食事情について紹介します。当社は2010年にスウェーデン南部のGothenburgに北欧の販売会社を設立しました。この街はストックホルムに次ぐ人口約50万人の港湾都市で、日本語ではヨーテボリと呼ばれています。Volvoのお膝元で、空港にはVolvo車が展示されています。北緯57度に位置する事から夏の昼間の長さ(冬の夜の長さ)に驚かされます。因みに大晦日の日の日の出は朝9時、日没は午後3時半頃です。
このようなスウェーデンにおいては、食事は楽しむものというより、『生きるためのエネルギー補給』という位置づけです。南欧のように大声で喋りながらというのはあまり見られません。そんな中でも、興味を惹く食材についてお話しします。1つめはシュールストレミングです。バルト海で取れたニシンを塩漬けにして発酵させて作られる伝統食材の1つです。7月頃に製造され、9月頃が食べ頃だそうですが、食べ頃を過ぎてくるとだんだんと発酵が進み、誠に臭いそうです。どれほどかと言うと、缶詰の注意事項に
・ 周囲や風下に人がいないことを必ず確認して缶を開けて下さい。
・ 汁がついた服は洗濯しても臭いが取れなくなります。あきらめて下さい。
などと書かれているようです。好き嫌いのはっきりするものですが、この国の人は好んで食べるそうです。でも、危なくて仕方ありません。
もう一つはミートボールです。日本ではIKEAで人気ですが、こちらでは付け合わせのポテトと一緒にジャムをつけて食べます。これが思いのほか合います。また、夏に欠かせないのが「ザリガニ」です。漁が解禁される夏はザリガニパーティが開催されます。「アクアヴィット」という蒸留酒とひたすら食べ続けるイベントがあります。
最後に、当社の北欧事務所(KWE. A.B社)の様子です。スウェーデンでは好みのアルファベットのナンバーが許可されています。営業車を見て下さい。KOBELCOの文字が見えます。お客さん訪問時に話題になった事があるそうです。
以上、なかなか馴染みの薄い国とは思いますが、来てみれば都という事で、出張時には楽しく仕事をしています。最近では日本人による白夜ツアーが人気だそうです。一度、思い切って足を伸ばしてみて下さい!