岩国といえば、城下を貫く川幅が200mもある錦川に架けられた錦帯橋が知られています。城下町と山並みを背景に五連の木造アーチ状に組まれた構造で、世界的にも珍しい存在です。1673 年(延宝元年)岩国藩主吉川広嘉によって建造され、創建時からの修復記録が藩政の資料などでほぼ完全に残っており、大工技術の継承のおかげで2004年(平成16 年)に建造当時のまま三代目として復元されました。錦帯橋を渡った山手には、かつて藩主の居館や上級武士の住宅が広がっていました。現在は吉香公園として整備され、日本さくら100選に選定された桜の名所となっています。山頂の岩国城(昭和37年再建)からは眼下の錦帯橋はもちろん、岩国の町並みや瀬戸内海を一望できます。