第20回 北京エッセン溶接切断フェア2015(中国機械工程学会主催)が2015年6月16日(火)から19日(金)までの4日間にわたり、上海国際博覧中心を会場に開催されました。中国における溶接に関する最大の展示会である北京エッセンは、北京と上海の二つの都市で交互に毎年実施されており、今年は28の国と地域から989社が出展しました。中国経済は従来ほどの成長率は見込めないと言われていますが、全業種が集積する世界最大の溶接材料市場であり、世界各国の溶接材料メーカーや中国の現地メーカーが鎬を削る非常に厳しい市場です。当社グループはこの市場におけるKOBELCOブランドのプレゼンス向上を図るため、今年も出展致しました。
当社グループは「技術が神鋼を発展させ、品質(製品)が未来を築いていく(技术成就神钢、品质创造未来)」をスローガンに掲げ、実演、製品、パネル等によりKOBELCOの最新技術を展示・PRしました。中国向の立向上進溶接用ワイヤである FAMILIARC™ DW-110EVのロボット溶接実演をはじめ、ステンレス全姿勢溶接用ワイヤのPREMIARC™ DW-309LP や建設機械向の大電流仕様のソリッドワイヤ FAMILIARC™ MG-50CH などの溶接実演を行いました。また、業種別展示(造船、海洋構造物、自動車、建機、化工機)を行い、パネル、各種製品やビードサンプルにより製品を紹介しました。当社ブースには地元中国のみならず、世界各国からご来場頂き、盛況を見ることができました。
会場全体を見渡しますと、7つの大ホール全てに大型ブースが立ち並ぶ姿は圧巻であり、特に中国国内の電源メーカー、ロボットメーカーの大規模なブースは来場客の関心を集めていました。中国溶材メーカーもまた、低温用鋼、耐熱鋼用や高合金鋼用溶材等の高付加価値品を揃え、韓国、欧米勢と同様にラインナップの幅広さや品質をPRする出展が目立ちました。
世界中の注目を集める中国市場において、当社が、お客様にとって最適な溶接施工法・システム・材料を提案する、信頼できるソリューションパートナーとしての地位を築くことの重要性はますます高まっています。唐山神鋼溶接材料有限公司、青島神鋼溶接材料有限公司、そして上海神鋼溶接器材有限公司の現地3拠点とともに、中国溶接マーケットでの存在感を高め、世界で最も信頼される溶接ソリューション企業としての地位を一日でも早く確立していきたいという思いを新たに、今回の北京エッセンを終えました。