7月13日(水)~16日(土)の4日間、東京ビッグサイトにて日本国内で最大の溶接・接合専門技術展示会2022国際ウエルディングショーが2018年以来、4年ぶりに開催されました。今回の主催者テーマは「日本から世界へ 溶接・接合,切断のDX革命 -製造プロセスイノベーションの到来-」。18年ぶりに日本(東京)で開催された「IIW2022年次大会・国際会議」に時期を合わせて、7月開催となりました。IIWのテーマは「カーボンニュートラル実現と持続可能な発展を支える溶接・接合技術の革新」。ウエルディングショー会場内には特設会場を設け、カーボンニュートラルの実現を目指す各産業界の未来像が展示されました。出展社数は過去最大の314社、期間中の来場者数は100,413名(主催者発表)と過去最大規模となりました。
当社は世界共通スローガンである「KOBELCO -Your Best Partner」を掲げ、顧客のベストパートナーとして課題解決につながる最新の溶接ソリューション製品、技術の実演、展示を行いました。写真とともに当社ブースの模様をお伝えします。
当社ブースの実演コーナーでは建築鉄骨業種向けに「新鉄骨溶接ロボットシステムA60 × [S]RA500」とともにパス間温度の自動測定機能の紹介、また、「小型可搬型溶接ロボット ケーブルレス石松™」(コベルコROBOTiX)による仕口溶接実演を行いました。前者は2022年4月に発売開始した新製品・技術で、今回が初披露となったため来場者の関心も高く、多くの注目を集めていました。建設機械業種向けには、新型溶接機[S]RA500 × A60にアーク安定性と耐チップ摩耗性を向上させたソリッドワイヤ[F]MIX-50Rを載せ、従来のタッチセンシングでは測定できなかったようなギャップ幅がレーザセンサを用いることで測定可能となり、すき間埋め溶接の自動化を実現する溶接実演を行いました。あわせて現場状況の見える化に貢献するViewの展示も行いました。実演4点目は参考出展として世界初の技術となる短絡フリー新ワイヤ送給制御プロセスの実演を行い、高電流域でも低スパッタを実現し、平坦なビードが得られるなどの特長を有した技術の紹介を行いました。世界初の技術であることから、来場者からの質問が最も多く、興味を持っていただけたものとなりました。
高能率、高品質施工法コーナーでは、造船・エネルギー業種向けに新エレクトロスラグ溶接法や9%Ni鋼用溶接ロボット、建築鉄骨業種向けに 石松™ と各溶接姿勢に最適な溶接材料との組み合わせで現場の自動化を提案する溶接プロセスを、実機と大型のビードサンプルに映像を加えてご紹介しました。この三位一体の各展示品は、長時間足を止めて、食い入るように見学される方々が多く、非常に印象的な光景でした。
今回は主催者テーマに沿って、DXコーナーを設け溶接現場のDX推進に寄与する各種周辺ソフトの展示も行いました。実際に来場者の皆さまに画面を見ながら各種アプリケーションの体験をしていただき、当社の最新技術に触れていただける貴重な場となりました。またVRを活用したナップ溶接トレーニング(イマクリエイト、コベルコE&M、コベルコ溶接テクノの共同出展)を体験できるVRコーナーは、体験を希望する来場者が後を絶たないほどの人気コーナーとなりました。今の時代を象徴するような出展品であり、高い関心が寄せられていました。
2022国際ウエルディングショーは4年ぶりのコロナ禍での開催となりましたが、4日間を通して非常に多くの方々にブースにお越しいただき、当社の誇る最新の溶接ソリューションの数々をご紹介、ご提案することができました。これからも、神戸製鋼溶接事業部門は「世界で最も信頼される溶接ソリューション企業」を目指し、皆さまのベストパートナーとなるよう努めて参ります。期間中当社ブースにお立ち寄りいただいた方々、誠にありがとうございました。
※文中の商標を下記のように短縮表記しております。 FAMILIARC™→ [F] SENSARC™→ [S] |