川越は江戸時代、幕府の北の守りであり、舟運と陸路で物資や文化、人が江戸と40キロの距離を往来し商いで栄えた商業の街です。「小江戸」とも呼ばれ、城跡・神社・寺院・旧跡・歴史的建造物が多く、国から関東地区では鎌倉市、日光市に次ぐ歴史都市に認定されています。寛永15年(1638)と明治26年(1893)に大火が襲い、復興に当たって耐火建築として用いられていた伝統的な蔵造りの工法を採用して、それが現在の川越に残る「蔵造りの街並み」の原型です。震災や戦災から免れ、江戸の面影をとどめた歴史的な街並は重伝建地区に選定されています。また川越のシンボル「時の鐘」は、400 年前と変わることなく明治の大火後再建された4代目が、現在でも一日4回、小江戸川越の街に時を告げています。