Mail from China

ぼうだより技術がいどの読者の皆さま、こんにちは！　2021年5月より唐山神鋼溶接材料有限公司（KWT）に勤務しております田中と申します。KWTは河北省唐山市に2002年に設立され、今年、創立20周年を迎えます。ソリッドワイヤ(MAG,TIG,SAW)を生産しており、主要なお客様は中国国内の自動車、建設機械業界で、従業員は170名（内日本人2名）です。今回、唐山のご紹介をさせていただきます。

本年は、北京オリンピックが、北京と張家口（河北省）で開催されましたが、ほぼ同じ地域にありこの冬、気温が－14℃まで下がりました。最寄りの空港は北京（車で2.5時間）と天津（車で1.5時間）ですが現在、両空港から日本への便は運休中です。

唐山市の面積は約13,500㎢で、紀伊半島とほぼ同じ広さ、人口は760万人です。唐山市はもともと、陶磁器で栄えた地域で、石炭の産地でもあったので、鉱工業が発展、中国でも有数の鉄鋼業エリアとなっています。また、日本で有名な“天津甘栗” は天津の港から出荷されたのでこの名前になっていますが、産地は唐山市などの河北省とのことです。

唐山で一番有名なのは唐山大地震（1976年7月28日M7.5）ですが、今では、唐山市中心部は碁盤の目のように道路が通っており、高層住宅が多く近代的なビルも多数あります。2010年には“唐山大地震” という日本でも公開された映画が撮影され、セットが残されています。

日本人駐在員は約80名で、休日の娯楽は、ゴルフ、野球、バドミントン、麻雀などです。日本食レストランは2軒、“なんちゃって” を含めると10軒くらいあります。唐山には、ユニクロや無印、LAWSONがありますし、ネットショッピングサイトで、ある程度、日本の品物が入手できます。夕食は、携帯電話で出前をORDERできますので、休日は一歩も家から出ないこともあります。

スーパー、レストラン、バス、電動バイクのレンタル代の支払など、すべて携帯電話で対応できますので、財布は不要です。また、施設に入る際、携帯で健康マークの提示を求められますので、携帯電話をなくしたり、充電がなくなったりすると大変です。

観光名所はあまりありませんが、今の中国の生活がどれほど快適かを十分経験できる面白い場所ですので、コロナ禍が落ち着きましたら、ぜひ一度お越しくださいませ！冷えた唐山ビールを準備してお待ちしております。一日も早くコロナ禍が収束しますよう！

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