(株)神戸製鋼所 取締役専務執行役員 溶接事業部門長
輿石 房樹
昨年は、当社グループでの不適切な行為により、多くの皆様に、多大なご心配、ご迷惑をお掛けしましたことを心よりお詫び申し上げます。一日も早い信頼回復に向けて、誠実に真摯に最大限の努力をしてまいりますので、神溶会の皆様におかれましても引き続きのご支援、ご協力を是非ともお願い致します。
溶接事業部門グループは、「世界で最も信頼される溶接ソリューション企業」の実現に向けて、3つのMの力(マーケティング力、ものづくり力、人の力)を高めることを経営理念に掲げています。事業環境は、国内では建築分野を中心に需要の回復が期待されますが、世界的に造船・海洋構造物の市況は低迷しており、先行きの不透明感が残っています。その中で昨年1月に設立しましたマーケティングセンターを中心に、市場・商品戦略から事業計画、実行に至る「マーケティング力」の強化を継続してまいります。
国内においては、神溶会の皆様との活動が充実してきたと感じております。特に建築鉄骨分野での溶接ロボットとのソリューション提案に加え、新しい鉄骨向けフラックス入りワイヤや送給性を大幅改善したソリッドワイヤの上市など、お客様のニーズを的確に把握した展開を進めております。また昨年末に小型可搬型ロボット「石松」も当社グループのラインナップに加わり、本年は顧客へのソリューション提案力が更に高まります。これからも溶接サポーター活動を継続して、皆様と共に「人の力」を、また、当社はメーカーとして「ものづくり力」を高めながら、力強い神溶会活動を進めてまいります。
溶接事業部門グループは品質方針として、社会との共生の下、お客様のベストパートナーとして、優れた製品及びサービスを提供することを掲げています。豊富な技術を結集し革新的な商品を開発し、高いものづくり力で、安定した品質を実現し、溶接を通じた社会貢献に努めてまいります。
この2018 年が皆様にとって、より良い一年になることを祈念申し上げます。