新 銘柄のおはなし


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■PF-100H、■PF-200、■PF-200S、■PF-500等は低温鋼、耐熱鋼等低合金鋼の溶接に使用されるフラックスです。3桁の数字はリンカーン社のサブマージアーク溶接用フラックスの銘柄が8XX等3桁の数字であることが念頭にあってつけたようですが、数字自体には特別な意味はありません。(PF-HXXX)造船、鉄骨、橋梁等で使用される■PF-H45、■PF-H52、■PF-H55E、■PF-H80AK等のHは高性能等を意味するHighQuality/HighGradeのHから取っており、数字は溶接金属の強度に由来するものや、■PF-H13M(13%Cr-Mo)のように合金組成に由来するもの等があります。(PF-IXXX)フラックスとワイヤを組合せて使用する溶接法の高能率化には様々な方法があります。溶接に際しワイヤとともに溶融するフラックス中に多量の鉄粉、あるいは合金粉を添加して溶着速度を増加させる方法も広く採用されています。PF-IXXはボンドフラックスであることを表すとともに、鉄粉(IronPowder)を大量に含有していることを示しています。PF-IXXXはワイヤのみならずフラックスからも溶着金属を供給でき、同一電流下でもPF-HXXXやPF-XXXに比べ1.5倍の溶着効率を得ることができます。造船の片面溶接(FAB法、FCB/RF法)や建築鉄骨の4面ボックス柱の角溶接用のフラックスに適用され、厚板の1パス施工を可能にし、かつ溶接高速化を実現しています。造船の片面溶接施工法については表1をご参照ください。(PF-BXX)石油プラント機器等へのステンレス鋼等の耐食合金肉盛溶接や各種ロール表面への硬化肉盛溶接では平滑で母材希釈の少ない安定した溶接ビードを高性能で施工することが要求されます。これに対し、サブマージアーク溶接の要領で施工し、溶接材料として薄肉(板厚0.4〜0.6㎜)、広幅(25〜500㎜)の板状電極とフラックスを組合せて使用し1ラン溶接で電極と同幅の肉盛ビードが得られるバンド(アーク)溶接法あります。表1片面サブマジージアーク溶接法の種類片面溶接法特徴FCBTM法表フラックススラグ溶接金属電極特性:交流電極数:2〜4電極板厚範囲:10〜40mm(3電極:35mm、4電極:40mm)高電流域で裏ビードが安定しやすい。裏ビードに横割れが発生する場合がある。スラグ裏当てフラックス銅板エアホースフラックススラグエアホースエアRFTM法バッキングフラックス(RF-1)耐火フラックス(No.1296)FAMILIARCTMFA-B法フラックススラグ充てん剤(RR-2)ワイヤ:US-36表フラックス:PF-155E、PF-H55EM裏当てフラックス:PF-150R電極特性:先行極は直流、その他は交流電極数:2〜4電極板厚範囲:8〜30mm(3電極:30mm、4電極:25mm)鋼板裏面との密着性が確保しやすい。(目違い、サーピン、薄板に有効)高電流域で裏ビードがやや不安定。ワイヤ:US-36表フラックス:PF-I55E、PF-H55E裏当てフラックス:RF-1下敷きフラックス:No.1296電極特性:交流電極数:1,2電極板厚範囲:10〜25mm(1電極:16mm、2電極:25mm)傾斜溶接が可能(登り:3°〜6°、横3°〜6°)設備化が容易。裏当て材はサーピン用、目違い用もある。また、マグネットクランプを用いない、FA-B1もある。鋼材マグネットラングFA-B1裏当て補助材軟鋼:US-36、MF-38、RR-2、FA-B1軟鋼〜490MPa級高張力鋼:US-36、PF-152E、RR-2、FA-B12016Winter14


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