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ります。15.BL-XXボイラや圧力容器などに使用される炭素鋼や、さらにはマンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)を含有するマンガン-モリブデン鋼あるいはマンガン-モリブデンーニッケル鋼用に開発されました。クロム(Cr)は基本的に含有されていません。BL-70はイルミナイト系の被覆アーク溶接棒で、軟鋼製圧力容器の溶接に使用されていたB-17をベースとしてMoを添加した設計となっています。昭和28年(1953年)の開発です。イルミナイト系の被覆アーク溶接棒は低水素系と比較してアークスタート時の耐気孔性に優れていたことから、広く使用されてきました。BL-76やBL-96は厚板、高強度部材への適用を目的として開発・実用化されたもので、耐遅れ割れ性に優れる低水素系の被覆アーク溶接棒です。BLはボイラ(Boiler)の“B”と“L”を表しています。また“B”はスラグシールド系の溶接棒に付けられた共通の符号でもあります。BL-76はAWS規格のA5.1E7016、BL-96はA5.5E9016-Gに分類されます。76や、96の数字は、前述のようにAWS規格をベースとしており、それぞれ最小引張強さ70や90ksiの7や9、低水素系の被覆であることを示す16の6を付しています。(株)神戸製鋼所溶接事業部門営業部営業企画室原田和幸表耐熱鋼用被覆アーク溶接棒一覧*溶接部の要求によっては施工法、材料での対応が困難な場合もあります。鋼材規格例JISSB410,450,480SGV410,450,480ASTMA515Gr.60,65,70A516Gr.60,65,70A302Gr.B,C,DA533TypeA,B,C,DA508C1.2,2a,3,3a品名BL-76BL-96被覆アーク溶接棒JISE4916AWSA5.1/A5.5E7016――E9016-G鋼種炭素鋼Mn-MoMn-Mo-Ni0.5%Mo鋼0.5%Cr-0.5Mo鋼1%Cr-0.5%Mo1.25%Cr-0.5%Mo2.25%Cr-1%Mo2.25%Cr-1%Mo-V2.25%Cr-W-Nb-V鋼(低C)5%Cr-0.5%Mo鋼9%Cr-1%Mo鋼9%Cr-1%Mo-Nb-V鋼9%Cr-W-V-Nb鋼12%Cr-W-V-Nb鋼SBV1B,2,3SQV1A,2A,3ASQV1B,2B,3BSFVQ1A,1BSFVQ2A,2BSB480MSTPA12STBA12SCMV1STPA20SCMV2,3STPA22,23STBA22,23SCMV4STPA24STBA24SCMQ4VSTBA24J1SCMV6STPA25STPA26STBA28――*規格の赤字は包装表示など、一部外れていることを指します。A204Gr.A,B,CA335Gr.P1A336C1,F1A387Gr.2A335Gr.P2A387Gr.11,12A335Gr.P11A213Gr.T11A336C1.F11A182Gr.F11A387Gr.22A335Gr.P22A213Gr.T22A336C1.F22A182Gr.F22A213Gr.T23A335Gr.P23A387Gr.5A335Gr.P5A387Gr.9A387Gr.91A213Gr.T92A335Gr.P92A213Gr.T122A542TypeDC1.4aCM-A76CM-B76CM-B83E4916-1M3E4916-1M3――CM-A96/CM-B96CM-A96MBE5516-1CME5516-1CMCM-B93CM-B95CM-B98CM-A106NCM-A106CM-B108――E5215-1CMLE5518-1CME6216-2C1ME6216-2C1ME6218-2C1ME7016-A1E7016-A1E8013-GE8016-B2E8016-B2E8013-GE7015-B2LE8018-B2E9016-B3E9016-B3E9018-B3CM-A106HCM-2CWE6216-2C1MV――E9016-GE9016-GCM-5E5516-5CME8016-B6CM-9CM-9CbCM-96B9CR-12SE6216-9C1ME6216-9C1MV――――E8016-B8E9016-GE9016-B9E9016-G15