ぼうだより・技術がいどの読者の皆様、こんにちは。
2014年4月にKobelco Welding Asia Pacific Pte.Ltd.(KWAP)に赴任しました山崎です。
弊社は、1979年にKobe Welding (Singapore)として設立され(2012年にアセアン地域の統括会社としてKWAPに社名変更)、以来36年に渡って被覆アーク溶接棒および配合溶材の生産・販売とKOBELCOグループ溶接材料の輸入・販売を行っています。主力商品であるKWAP製の被覆アーク溶接棒は、高品質溶接棒の代表格として、シンガポール市場に広く浸透しており、今後、新興諸国も含め、さらに活動範囲を広げていく計画です。その中で私は、シンガポール、マレーシア、中東といった地域での技術サービス活動やKWAP,KWM(Kobe Welding (Malaysia) SDN BHD)のQAサポート業務等を行っています。赴任以来、多くの課題に直面する日々ですが、ナショナルスタッフとともにKOBELCOブランドの浸透と拡大を目指して業務に励んでいます。
さて、今年、シンガポールは建国50周年を迎えました。街中の至る所で国旗と建国50周年を意味するSG50のロゴを目にします。1年を通して様々なイベントが催され、シンガポールは、お祝いムードに包まれています。SG50にちなんだ様々な商品が店先に並び、50%OFFセールもあちこちで開催されています。日本から見れば、たかだか50年の歴史ですが、この間にシンガポールは驚異的な経済発展を遂げました。現在の国民所得は、50年前の約90倍となり(日本の1.5倍)、建国わずか50年で東南アジアの中で最も豊かな国へと成長しました。したがって、この国の人々の愛国心は非常に強く、8月の建国記念式典では、シンガポールの国旗カラーである赤と白のTシャツを着て国旗を振り、パレードや戦闘機のショー、大量の花火を前に、皆さんの盛り上がりは大変なものでした。その愛国心むき出しの熱狂ぶりを少し羨ましく思いながらも、日本では味わえない国民総出のお祝いに便乗して楽しませて頂きました。
また、同じく今年、生誕100周年を迎えたのが世界的にも有名なカクテル「シンガポールスリング」、常夏のシンガポールを象徴する飲み物として有名です。本場のシンガポールスリングはジンベースですが、チェリーブランデー、パイナップルジュースやライムジュースが主体で、日本で飲まれるものよりも甘くて口当たりが良いと言われます。シンガポールに来られたら、ぜひ、元祖を味わってみてください。