特報

神鋼溶接サービス 金子 和之
日本溶接協会 溶接マイスターを授与


神鋼溶接サービス(株) 金子 和之が、(一社)日本溶接協会が創設した「溶接マイスター」に認定されました。同協会70周年記念式典(11月27日開催)にて認定式が行われ、計24名の溶接マイスターに認定証と副賞が授与されました。

「溶接マイスター制度」は、同協会が優秀な溶接技能を有しかつ溶接界へ技能教育などを通じて貢献のあった方を顕彰する制度で、同協会70周年に際し創設され今回が第1回となります。マイスター認定者は、同協会の進める溶接技能者教育および地域での若年者教育や溶接の普及に益々活躍されることを期待されています。


第一回マイスターの24名(金子氏は後列中央)
第一回マイスターの24名(金子氏は後列中央)
Profile 金子 和之
日本溶接協会 粟飯原周二会長とともに
日本溶接協会 粟飯原周二会長とともに

神鋼溶接サービス株式会社(SWS) CS推進部 CSグループ長 溶接管理技術者 特別級/全国溶接技術競技会 優秀賞(1995年)

1982年 (株)神戸製鋼所入社、試験室、技術サービス室、唐山神鋼溶接材料有限公司 副部長、営業部 カスタマーサポートグループ 課長を経て、2016年 組織変更に伴い、現職北関東を皮切りに、名古屋(駐在を含む)、北海道、信越、関西、中国、四国を担当、現在はCSグループ統括および四国を担当


1982年 (株)神戸製鋼所に入社、新人教育を経て、技術部試験室ワイヤ試作班 配属

各種溶接ワイヤの製造工程や生産技術などに関する基礎知識を習得

バブル経済下の繁忙期に、藤沢工場 軟鋼FCWの巻き替え班で約1年間応援

軟鋼FCWの巻替・輸出品などの梱包作業を経験し、包装形態や包装に関わる生産技術の基礎知識を習得

試験室半自動溶接班の約10年で、各種ワイヤ試作品、船級受験や確性試験の溶接に従事

各種溶接法の技術を習得。班員一人ひとりが溶接士として誇りを持ち、匠として溶接技術を競い高め合う環境があった。
私も自然と溶接技術を高め、研究する習慣が身についた。
社内全社大会で半自動溶接の部:金賞、全国溶接競技会出場を果たす。

手溶接班へ移籍し各種被覆アーク溶接棒試作品の溶接に約3年従事

前職同様に溶接技術に関する競争は存在した。
先輩に追いつこうと日々技術を高め研鑽したものの確性試験の溶接士には任命されなかった。
溶接開発部の研究員から溶接士として信頼を得られなければ、選ばれない厳しさがある。
被覆アーク溶接の経験が3年未満ではむずかしく、溶接は本当に厳しい世界であると思い知らされた。
しかしこの間、アーク溶接の部に於いても全国溶接競技会への出場を果たした。

(株)神戸製鋼所 営業部 技術サービス室(現:SWS CSグループ)へ移籍~現職

各種鋼材に対する溶接材料選定、溶接条件および施工アドバイス、各種検定の技術アドバイス、溶接講習会などを行う。


認定書贈呈!
認定書贈呈!

溶接マイスター 認定授与にあたり
入社当時からを振り返ると、
たくさんの出会いと幸運があったことに気づきました。

-------金子 和之


1こだわりを持つ匠の先輩方からご指導いただいたこと

一つ目の幸運は、私の神戸製鋼における職場遍歴が溶接材料全般におよび、これまでの経験や習得した知識・技術のすべてが、いま活かされていることに気づきました。技術サービスという仕事でその集大成が発揮でき、本当に運の良い社会人人生であるとつくづく感じました。

いままで私の社会人人生に於いて関わってくださったすべての上司や先輩、同僚の方々には感謝の気持ちしかありません。とくに、各業務に対してこだわりを持たれた匠である先輩方にご指導いただいたことは、私の人生の宝です。


2技術サービス活動を高く評価いただいたこと

二つ目の幸運は、私たちの業務である技術サービス活動が、今回のマイスター認定にあたり高く評価いただいたことです。

この技術サービス活動は、神戸製鋼 溶接事業部門が古くから大切にし、信念を持って継承してきた業務です。この大切な業務を受け継ぎ、現在もCSグループのメンバーとともに通常業務として技術サービスを行っていることが、溶接業界へ貢献していると評価いただきました。このような業務に携われ本当に運が良いです。あわせてこの場をお借りして、これまでの技術サービス活動を通じ、お会いしたお客様ほか皆様に貴重な経験の場を与えていただいたことに、深くお礼申し上げます。

今回のマイスター認定は私個人の評価ではなく、古くから技術サービス活動を行ってきた諸先輩方や、技術サービス活動を大切に継承してきた溶接事業部門並びにSWSが評価されての認定だと考えております。


3今回が溶接マイスター認定制度の初回であったこと

三つ目の幸運は、今回の溶接マイスター認定制度が、諸先輩方々が現役でご活躍された時代ではなく、私がほどよく経験を重ねた今年が初回であったことです。

私よりも溶接マイスターに相応しい諸先輩方が多く在籍されていたので、大変恐縮であり、また本当に運の良い社会人人生だとつくづく感じております。

今後も日々努力を重ね、社内外の溶接業界に関わる若手の方々の育成並びに溶接界の発展に、微力ながら尽力して参る所存です。



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