函館山の麓から扇形に広がる函館。天然の良港として安政6(1859)年、長崎、横浜とともに日本初の対外貿易港として開港しました。元町を中心に、坂を登るとコロニアル様式の旧函館区公会堂や国の重要文化財の函館ハリストス正教会、カトリック元町教会などの歴史的建造物が聳え、港沿いには赤レンガ倉庫が次々と建てられました。明治時代から度重なる大火により、防火対策として坂道は直線かつ道幅が拡張されたことで、眺めも良く、港に向かって真っ直ぐな道を造ったことで、美しい情景が生まれました。中でも特に有名な八幡坂。函館港が一望でき、正面には、海上に浮かぶ旧青函連絡船「摩周丸」が望めます。函館は、海外から文物を取り入れ繁栄した、歴史ある美しい坂の街です。