第7回 関東甲信越高校生溶接コンクール


第7回関東甲信越高校生溶接コンクール(主催=東部地区溶接協会連絡会/共催=日本溶接協会東部地区溶接技術検定委員会 後援=日本溶接協会/特別協力=産報出版)が4月23日、神戸製鋼所藤沢工場および神鋼溶接サービス溶接研修センターで開催されました。各県溶接協会、教員、応援生徒や父兄など関係者約170名が見守るなか、関東甲信越の11溶接協会よりノミネートされた22名(内女子2名)が日頃鍛えた技術の成果を競いました。

選手、役員一同で記念撮影

競技は溶接技能者評価試験のA-2F相当、被覆アーク溶接棒で板厚9mmの下向継手(V開先、裏当金あり)を最終層でビード継ぎを入れて仕上げます。競技中の実技態度、競技材の表面外観(計100点)、そして今回より導入された超音波探傷試験(UT)の結果(100点)で競います。年々レベルの上がる中僅差の勝負となりましたが、FAMILIARC™ B-14を使用した新潟県立新津工業高等学校の鈴木翔太さんが最優秀賞を獲得されました。200点満点中198点(2位とは2点差)の見事な成績でした。

競技説明に臨む選手達

日本溶接協会東部地区溶接技術検定委員会の中込忠男委員長(審査委員長)は講評で、「今回より超音波探傷試験を採点項目に加えているが、3年前に許可を頂いて競技材のUTをした際は多数の内部欠陥が発見された。しかし今回は欠陥の深さ・長さ共に合格範囲であり実構造物の溶接として問題のないレベルだった。格段の技術向上を感じており、本日の結果は全員JIS検定試験を合格できるレベル。その意味で、本日入賞された方も、惜しくも届かなかった方にもおめでとうと言いたい。」と語りました。

横田文雄 東部地区溶接協会連絡会会長(本大会競技会長・実行委員長)は、「年を追うごとにレベルが上がっている。みなさんには是非溶接を好きになり、後輩にも溶接の素晴らしさを伝え溶接に誘って欲しい。父兄、指導者そして関係者の皆様の熱意と協力に感謝したい。」語っています。

競技は2組に分かれ持ち時間30分で行います。競技終了後審査完了までの間、選手や応援の生徒の皆さんは藤沢工場内の溶接ロボットシステムの製作工場と、ロボット溶接の実演を見学し、溶接への関心を深めていました。

神戸製鋼所は競技用溶接棒・賞品の提供などで、各地区の高校生溶接コンクールに協力しています。

競技会場
第1班・競技を終え作品提出
横田文雄競技会長と
最優秀賞を受賞した鈴木翔太選手

入賞者(敬称略)
最優秀賞:鈴木 翔太(新潟県立新津工業高等学校)
優秀賞:田邊 大翔(群馬県立利根実業高等学校)
澤渡 弘茂(日本工業大学駒場高等学校)
河信 圭悟(茨城県立勝田工業高等学校)
中島 くる実(神奈川県立磯子工業高等学校)
中澤 由起也(山梨県立韮崎工業高等学校)
優良賞:夏林 瑠伊(神奈川県立磯子工業高等学校)
宮坂 充拡(山梨県立韮崎工業高等学校)
椎橋 大樹(日本工業大学駒場高等学校)
半田 直樹(千葉県立市川工業高等学校)
田口 怜央(茨城県立勝田工業高等学校)

iPhone/iPad、Android用デジタルカタログ

<専用ビューアが必要です>
スマートフォン、タブレットの方は、専用ビューアをダウンロードしてから閲覧ください。

PAGE TOP