技術がいど2012-201501


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技術がいどVol.522012年4月号-4-図6試料融解の様子図7ガラスビード法で調製された試料~長所~①加圧成型法で見られる誤差要因(試料表面粗さ、鉱物効果、偏析)がほとんどなくなり、分析精度が向上します。~短所~①試料を1000~1200℃で融解するので、硫黄や塩素等の揮散しやすい成分は分析できません。②試料中に金属等が多量に含まれている場合、融解時に試料中の金属と白金るつぼが反応して、ガラスビードが白金ルツボからはく離しなくなり、その結果、分析に供することができなくなる場合があります。粉体試料において、蛍光X線分析法を採用しているJIS規格の一例を表1に示します。その他に、ASTM,ISO等にも蛍光X線分析法は採用されています。表1粉体試料における、蛍光X線分析法の採用の一例試料作製法規格番号規格名加圧成型法ガラスビード法JISG1351:2006フェロアロイの蛍光X線分析JISK1468:1999ふっ化水素酸用ほたる石分析方法JISR2216:2005耐火物製品の蛍光X線分析法JISM8205:2000鉄鉱石-蛍光X線分析法JISR5204:2002セメントの蛍光X線分析方法


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