ぼうだより2014年11月号


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LT-B50内装水平すみ肉溶接(グラビティ用)として棒長は450MMに加え、550MM、700MMがありますでは、フラックス入りワイヤ(DW-50W、MX-50W)、ソリッドワイヤ(MG-W50TB、MG-W50B)、サブマージアーク溶接用材料(US-W52B/MF-38、MF-38A)などがラインアップされています。これら耐候性鋼板でも、海に囲まれた日本では海水からの飛来塩分の影響が大きい地域では期待通りの効果が得られないケースもありました。このため耐塩害特性を高めた鋼板も開発されています。これが以前は海岸・海浜耐候性鋼と呼ばれた、ニッケルを1~3%添加したニッケル系高耐候性鋼です。溶接材料は化学成分に合わせLB-50WT(CU-NI-TI系)、LB-W52CL(NI-MO系)、LB-W52CLB(CU-NI系)などの銘柄がラインアップされています。10.LB-OXX(耐海水鋼用)鉄鋼は各種の使用環境で使用されますが、海水中、あるいは海上で使用されるために開発されたものに「耐海水鋼」があります。耐海水鋼は耐候性鋼同様に、銅を主要成分として添加するとともに、ニッケル、クロム、モリブデンなどを少量添加し、所期の特性を得ています。LB-O52は耐海水鋼の溶接材料で、OCEAN(海洋・大洋)の頭文字を使用しています。11.LB-AXX(耐硫酸露点腐食鋼用)硫黄を含有する重油を燃料として用いる機器の排煙設備(重油ボイラーの空気予熱器、煙突・煙道など)で、母材、溶接金属が腐食される原因のほとんどが耐硫酸露点腐食です。これは重油が燃焼する際に硫黄酸化物(SOX)が発生し、その一部がSO3となり、これが燃焼ガス中の水蒸気と反応し硫酸蒸気となります。通常この種の燃焼ガスを含まない水蒸気の露点温度は40~50℃ですが硫酸蒸気が含まれると露点温度が、含有量に応じ110~180℃に上昇し容易に結露するようになります。このように、S含有量の多い燃料を用いる重油専焼ボイラーなどの燃焼―排気系装置では金属の表面温度が雰囲気ガスの露点温度以下になると、硫酸蒸気が金属表面で結露し金属を腐食されることを考慮した鋼材が使用されます。これが耐硫酸露点腐食鋼で、クロム、銅、ニッケルなどを添加することで硫酸に対して優れた耐食性を発揮します。耐硫酸腐食露点鋼用溶接材料としてはBA-47、LB-A52があり、LB-A52は低水素系溶接棒となります。耐硫酸腐食は英語ではSULFURICACIDCORROSIONRESISTANCEですが、酸を意味するACIDの頭文字が由来と思われます。12.LB-XXFR(耐火鋼用)常温では強度の高い鉄鋼も、高い熱にさらされれば飴細工のように簡単に変形させることもできます。高層ビルなどの鉄骨建築物で火災が発生し、鉄骨が高温にさらされると強度は著しく低下し、倒壊などの危険性が高まります。従来の建築基準法では鋼材温度は350℃を超えないように鉄骨をロックウールなどの耐火材で包み保護することが義務付けられていました。しかし耐火被覆で覆うことは材料費のコストアップにつながるほか、工期、室内空間の活用などへの阻害要因となります。耐火鋼はMO、NBなどの合金成分を添加することで高温強度を確保し、耐火被覆の低減や省略を可能にしています。耐火鋼用の溶接材料としてはLB-490FR、MG-490FR、DW-490FRなどがありますが、FRはFIRERESISTANCE(耐火)の頭文字から取られています。(株)神戸製鋼所溶接事業部門営業部営業企画室原田和幸低水素系被覆アーク溶接棒LB-M52,LB-W52,LB-O52,LB-A529


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