ぼうだより2014年11月号


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ーよくわかるロボットシステムーROBOTSYSTEM開先幅を検出し、溶接幅を自動で調整することで安定した溶込みと均一な溶接ビードを得ることができます。開先倣い制御機能は、前述のAVC機能及び、高精度なオシレート制御を合わせることで実現します。制御機能の概略を図3に示します。①オシレート溶接動作中に、AVC機能を用いて溶接トーチのアーク長を一定に制御②溶接トーチの反転高さ(開先面の形状にしたがって溶接トーチが上昇する高さ)という指標を算出③予め設定されている反転高さ設定値HREFと算出した反転高さHを比較して開先面を検知④開先面を検知すると溶接トーチの進行方向を切り替えてオシレート動作を継続⑤溶接中のオシレート動作を分析し、設定値を逐次補正することで、最適な倣いデータを算出これにより、開先の形状に精度良く沿ったオシレート動作を行うことができ、開先の形状が熱歪みなどにより変化するような溶接ワークにおいても、高い品質と均一な溶接ビード外観を得ることができます。5.生産履歴記録機能溶接の自動化が進むことで、溶接品質は向上し、作業者の労働負荷も軽減されます。一方、品質管理面では、溶接条件や作業工程を管理することも重要で、施工記録を正確に保存し、トレーサビリティを保つことができれば、溶接品質の管理において非常に有効となります。そこで当社では、生産履歴(施工記録)として、溶接中の各種溶接条件を逐次外部記憶媒体へ記録する機能を開発しました(図4)。これにより、記録した生産履歴をパソコンなどで閲覧・編集することができ、溶接品質の管理を容易に行うことができます。6.おわりに今回は自動TIG溶接装置の構成や機能について紹介しました。今後もお客様の課題に応えるべく、溶接自動化や溶接品質の更なる向上を目標に掲げ、商品の提案や開発を行っていきます。株式会社神戸製鋼所溶接事業部門技術センター溶接システム部木田直希図3開先倣い制御機能の概要図4生産履歴記録機能のイメージ5


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